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男性にもある更年期|気づかれにくい不調の正体

更年期というと女性の話題として語られることが多いですが、**男性にも更年期は存在します**。ただし男性の場合、その変化はゆっくり進み、見た目にも分かりにくいため、本人も周囲も気づかないまま不調を抱え続けてしまうことが少なくありません。その結果、「年齢による衰え」「仕事のストレス」「性格の変化」と誤解されやすいのが男性の更年期の特徴です。

◾️男性の更年期に起きている体の変化

男性の更年期では、男性ホルモンの分泌が徐々に低下していきます。女性のように急激な変化ではないため、症状がはっきり現れにくい一方で、**長期間にわたってじわじわと不調が続く**という特徴があります。

男性ホルモンは、筋力や体力、性機能だけでなく、意欲や判断力、感情の安定にも深く関わっています。そのため、ホルモンの低下は体と心の両面に影響を及ぼします。

◾️体に現れやすい症状

男性の更年期でよく見られる体の不調には、疲れが取れにくい、以前より体力が落ちたと感じる、筋肉量が減ったように感じる、といった変化があります。また、睡眠の質が悪くなり、夜中に目が覚める、朝すっきり起きられないといった悩みを抱える人もいます。

さらに、性欲の低下や勃起力の変化など、デリケートな問題が現れることもあります。こうした症状は人に相談しにくく、「年齢的に仕方がない」と一人で納得しようとすることで、心の負担が大きくなりがちです。

◾️心や行動に現れる変化

男性の更年期で特に誤解されやすいのが、心や行動の変化です。以前より怒りっぽくなった、些細なことでイライラする、自信が持てなくなった、何事にもやる気が起きないといった状態が続くことがあります。

これらの変化は、本人にとっても戸惑いが大きく、「なぜ自分はこんなに余裕がなくなったのか」と自分を責める原因になります。周囲からは「短気になった」「性格が変わった」と見られやすく、職場や家庭での人間関係に影響を及ぼすことも少なくありません。

◾️仕事への影響とプレッシャー

40〜50代の男性は、仕事の面でも責任が重くなる時期です。管理職としての役割や成果への期待が高まる一方で、更年期による集中力の低下や判断力の鈍りを感じると、大きな不安を抱えることになります。

「これ以上弱音を吐けない」「家族を支えなければならない」という思いが強いほど、不調を認めること自体が難しくなり、無理を重ねてしまうケースも多く見られます。

◾️男性の更年期は「気のせい」ではない

男性の更年期は、外から見えにくい分、「考えすぎ」「甘え」と片付けられてしまうことがあります。しかし、実際には体の中で起きている変化が原因であり、決して気のせいではありません。

不調の正体を知るだけでも、「自分だけがおかしいわけではない」と安心できる人は多くいます。更年期を正しく理解することは、必要以上に自分を追い込まないための大切な第一歩です。

◾️一人で抱え込まないために

男性の更年期は、我慢や根性で乗り切るものではありません。生活習慣を見直したり、信頼できる人に話したり、必要であれば医療機関に相談することも選択肢の一つです。

更年期は「終わり」ではなく、これから先の人生をどう過ごすかを考える節目でもあります。不調に気づき、向き合うことは弱さではなく、**これからをよりよく生きるための準備**です。この先のページでは、心の不調や具体的な対処法について、さらに詳しく見ていきます。