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女性に多い更年期症状|体・心・生活への影響

更年期という言葉を聞いたとき、多くの人が思い浮かべるのは「女性特有のつらい時期」かもしれません。実際、女性はホルモンの変化が大きいため、心身にさまざまな不調が現れやすく、更年期の影響を強く実感することが少なくありません。ただし、その症状や重さは人それぞれで、「これが更年期」と一言では言い切れないのが現実です。

◾️女性の更年期に何が起きているのか

女性の更年期は、閉経をはさんだ前後約10年間を指すことが一般的です。この時期には、女性ホルモンの分泌が急激に揺らぎながら減少していきます。女性ホルモンは、月経や妊娠だけでなく、体温調節、自律神経、感情の安定、骨や血管の健康などにも関わっています。

そのため、ホルモンバランスが崩れることで、体のあちこちに不調が出たり、これまでとは違う心の状態を感じたりするようになります。

◾️体に現れやすい症状

女性の更年期でよく知られているのが、体の症状です。代表的なものとして、急に顔が熱くなるほてり、汗が止まらなくなる発汗、動悸や息切れなどがあります。これらは自律神経の乱れによって起こるとされ、突然現れるため不安を感じやすい症状でもあります。

ほかにも、頭痛、めまい、肩こり、関節の痛み、疲れやすさなど、「体調がずっと万全ではない状態」が続く人もいます。検査をしても異常が見つからず、「気のせい」と言われてしまうこともあり、それがさらにストレスになる場合もあります。

◾️心に現れる変化

更年期の症状は、体だけでなく心にも影響します。以前よりイライラしやすくなったり、些細なことで落ち込んだり、不安感が強くなることがあります。また、集中力が続かず、仕事や家事に対してやる気が出ないと感じる人も少なくありません。

こうした心の変化は、自分でもコントロールしづらく、「どうしてこんなに気持ちが不安定なのだろう」と自分を責めてしまう原因にもなります。しかし、これは性格の問題ではなく、体の変化に心が影響を受けている状態です。

◾️月経の変化と不安

女性の更年期では、月経の周期や量が変わることも大きな特徴です。周期が不規則になったり、急に量が増えたり減ったりすることで、「何か病気ではないか」と不安になる人もいます。こうした変化も、多くの場合は更年期の一環として起こるものですが、不安が強い場合には医療機関で相談することも大切です。

◾️生活への影響と孤独感

更年期の不調は、仕事、家事、育児、介護など、日常生活のあらゆる場面に影響します。これまで当たり前にできていたことが負担に感じられるようになると、「自分だけがうまくできていない」と孤独感を抱きやすくなります。

しかし、更年期の症状は見た目では分かりにくく、周囲に理解されにくいのが現実です。そのため、「つらい」と言い出せず、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。

◾️大切なのは「比べない」こと

女性の更年期症状は本当に人それぞれです。ほとんど症状を感じない人もいれば、複数の不調が重なって日常生活に支障が出る人もいます。他人と比べて「自分は弱いのでは」と思う必要はありません。

更年期は、体からの大切なサインでもあります。無理を続けるのではなく、自分の状態に気づき、向き合うことが、これからの人生をより楽に過ごすための第一歩になります。この先のページでは、こうした不調とどう付き合っていくか、具体的な考え方や対処法を紹介していきます。